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坂巻亜希(タオルウェア「PEACE for moms」代表)

専業主婦時代のPTA活動の経験が、大きなチャレンジへ向かう準備運動になりました

事業を立ち上げる以前は、16年間、専業主婦でした。家事や育児にかかりっきりで、時々社会から取り残され、「もう事務仕事もできないのではないか」と不安に感じたこともありましたが、わたしの場合、専業主婦時代に経験したPTA活動が、外の仕事をする上でとても良い経験となっています。

初めてのPTA本部役員、しかも副会長という立場になった時、まず感じたことは「これはボランティアの域を超えている!?」でした(笑)。

毎月ある定例会議、学校管理職とPTA本部との会議、さまざまな資料を作成し、イベントを開催し、説明会を開き、地域の会議に出席し、数ある委員会を束ね、委員である保護者の方々を束ね、時には子どもたちにも関わる、司会進行をこなし、本部をまとめる。

どうでしょう? 完全にお仕事レベルですよね(笑)。

何かと敬遠されるPTA活動(ここ数年PTA不要論も出たりしていますが)ですが、わたしはそこで、独身時代に会社員として働いていた時の感覚やスキルを取り戻しただけでなく、活動しながら育児をするという経験と、同じ保護者や先生、役所や地域の方々とのやりとりから学んだコミュニケーション力を高めるという、貴重な体験ができたと思っています。

計4年間PTA活動をしてきたおかげで、16年ぶりの事務仕事をスムーズにこなすことができたときの感動は今でも覚えています。事業を立ち上げたられたのも、PTA活動とその後始めた仕事で自信がついたからこそだと思っています。恐れることなく進められた、わたし自身にとっての土台となったことは言うまでもありません。わたしにとってPTA活動は、“大きな挑戦をするための準備運動”だったんです。

日々の生活で心がけているのは、家族が心身ともに元気でいること。そして、子どもを社会へ送り出す準備をすること

心身ともに元気でいるために心がけていることは、食べること、話すこと、寝ること、そして身体を動かすこと。あまりに普通すぎて参考にもならないかもしれませんが(笑)、数年前に自分自身が身体を壊したことをきっかけに、このあまりに普通すぎることを、忙しいママはできていないと気がついたんです。

家族の世話や仕事でいつも忙しいママは、自分の心身に対して疎かになりがちです。忙しさのあまり食べ物も便利な食品に頼ったり、疲れたとしても一人でゆっくり好きなだけ寝るわけにいかなかったり。思い通りにいかない子どもたち、先の見えない育児に疲れ果ててしまうことも。そうなると、夫婦の会話もなくなりイライラして喧嘩に。

忙しいと普通のことができなくなってしまうんですよね。何を隠そう、わたし自身がそうでした。普通のことだからこそ、一番おざなりになってしまうところなんじゃないかなって思うんです。だからこそ、家族が心も身体も元気でいるために、普段から心がけるようにしています。

意識しているのは、ただ食べるのではなく何を食べるのか、ただ話すのではなく誰と何を話すのか、そしてただ寝るのではなく、身体を動かした後でしっかり睡眠をとること。

最近は、とくに家族との会話の大切さを実感しています。コロナ禍で、2人の子どもたち(上が大学生の女の子、下が高校生の男の子)も以前のように気軽に友達と会話をしたり、遊びに行ったりすることがほとんどできなくなってしまいました。だからこそ余計に、家族みんなで会話をすることが大切だと思っているのかもしれません。心の安定を保つためにも、以前にも増して家族との会話は欠かせないものになっています。

子どもを社会へ送り出す準備というのは、親子ともに自立に向かうということです。我が家の場合、子どもたちもある程度大きくなったので、近い将来のこと、夫婦での第3の人生のことを考え始めています。そして、子どもたちには最低限、家族のごはんを作れるようになってほしいと考えていました。

そんな矢先、新型コロナウイルス拡大の影響で、学校が突然1ヵ月休校に。その時です、子どもたちが掃除から洗濯、ごはん作りまで、毎日家事をやるようになったのは。自粛期間が明ける頃には、「わたしの育児はもう終わった」と思うほど、家事全般をできるようになっていました。

子育ては子どもの年齢によって対応の仕方も変わってきますよね。我が家の場合、あとはひたすら彼らを後ろから見守って、時に寄り添い、自分自身の姿を見せることが、私たち夫婦のやっていくことなのかなと思っています。

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