ママカレ

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自己肯定感=「まわりからこう思われたい」、「こんな自分になりたい」ではなく、ありのままの自分を受け入れて認める気持ち。

でも“ママ”としての日々の暮らしでは、自分らしくあることの難しさに直面することも少なくありません。

 

自分らしくあるために、まずは日常生活で「自分のため」を考えることからはじめてみませんか。

 

まわりの目を気にしてメイクや服装を選んだり、だれかのために時間を使ったりするのではなく、「自分のため」という視点で考えてみる――それが「自分のことを好きになる」=自己肯定感を高める一歩につながることでしょう。

 

そのためのヒントが見つかるコミックを紹介します。


 

子どもを育てあげた後の自分の人生  
“生きる目的”を考えてみる

 

七尾ゆず『母40歳、女子高生になりました』  
集英社クリエイティブ、最新刊2巻:2024/6/25発売

集英社公式サイト

22年前に娘を産んでから、生きる目的は娘を育てることでした。娘とふたり、精一杯生きてきました。その娘も社会人に。そして、気づいてしまったのです。「もう、母親の役目はおわった」ことに。あれ待って、私、今日からどう生きていこう。だから私、女子高生になりました。

 

【七尾ゆずさんからママカレへのメッセージ】  
私自身、自己肯定感が欲しい。そう思い40年以上生きてきました。  
でも、今はありのままを受け入れるのが楽しくなりました。  
現実は何も変わっていません。ママ友もいない私ですが、  
「ま、いっか~」と思えるようになったんです。

人にも自分にも優しくある。“ありのまま”は楽しいです。

 

ななおゆず/大阪生まれのAB型。ひとりで産んで、ひとりで育てると決め、結婚せずに産んだ娘との日々を描いた『おひとりさま出産』シリーズが代表作。

 


好きなこと、やりたいことを大切に  
自分のために時間を使う

 

まろ/原案、マキヒロチ/漫画『おひとりさまホテル』  
新潮社、最新刊4巻:2024/6/7発売

新潮社公式サイト

「いつも」を「特別に」――設計会社に勤める塩川史香は、ホテルで過ごす「おひとりさま」の時間をとても大切にしている。友人たちもそれぞれホテルに対するこだわりがあって……『いつかティファニーで朝食を』のマキヒロチが描く、ホテルを巡る様々な物語――!!

 

 

【まろさんからママカレへのメッセージ】  
お母さんになっても、"わたしだけの時間"を過ごしたいという方はいらっしゃると思います。2児の母親である私の親友も、最近ひとりホテルデビューをして、家族と離れて自分の時間を持つことの大切さに気づいたと言っていました。みなさんもぜひ、漫画を読んでいいなと思ったホテルなどで、素敵なひとり時間をお過ごしください。

 

まろ/「ひとり時間の過ごし方」を提案する、おひとりプロデューサー。Instagramでメディア『おひとりさま。』(@ohitorigram)を運営していて、フォロワーは6.6万人超。中でも、ひとりホテルに関するコンテンツが人気となり、2024年6月には初の著書「おひとりホテルガイド」が発売。ほかメディアでの執筆等を行うほか、企業のひとり客向けのプランやプロモーション企画も手掛ける。

 

【マキヒロチさんからママカレへのメッセージ】

ぜひ自分のための時間楽しんでください。

 

マキヒロチ/第46回小学館新人コミック大賞入選。ビッグコミックスピリッツにてデビュー。『いつかティファニーで朝食を』では「朝食女子」というワードもブームに。代表作は他に、人生の岐路に立つ女性たちが新しい街で一歩を踏み出す姿を描く『それでも吉祥寺だけが住みたい街ですか?』、スケートボードに魅せられた女子の挫折と再生の日々を描いた『SKETCHY』(ともにヤンマガサード)、ホテルに魅せられ新しいライフスタイルを模索する人々を描く『おひとりさまホテル』(コミックバンチKai)。

 

 

なにかをはじめるのに遅すぎることはない  
自分の“好き”と本気で向き合う

 

たらちねジョン『海が走るエンドロール』  
秋田書店、最新刊6巻:2024/3/14発売

秋田書店公式サイト

65歳を過ぎ夫と死別し、数十年ぶりに映画館を訪れたうみ子。そこには、人生を変える衝撃的な出来事が待っていた。海(カイ)という映像専攻の美大生に出会い、うみ子は気づく。自分は「映画が撮りたい側」の人間なのだと……。

心を騒ぎ立てる波に誘われ、65歳、映画の海へとダイブする!

 

【たらちねジョンさんからママカレへのメッセージ】

「自己肯定感」と聞くと、その言葉の力強さに対し、それって持たないとダメなもの? 今、既に私の荷物はいっぱいいっぱいなのに。と辟易することがあります。ただ一度、少し時間がある時にその荷物の内訳を考えてみる。私は何を持っていて、何を一度置きたくて、何をずっと持っていたいのか。そういう事が新しい言葉や価値を、一度手に持って考えるための準備になると思います。

 

たらちねジョン/漫画家・イラストレーター。既刊に『アザミの城の魔女』全4巻(竹書房)、『グッドナイト、アイラブユー』全4巻(KADOKAWA)がある。情緒ある風景描写と、憂いあるキャラクター描写が魅力。「たらつみジョン」名義でBL作家としても活動中。

 

 

自分のために選ぶことが  
自分を大事にすることにつながる

 

ツルリンゴスター『ランジェリー・ブルース』  
KADOKAWA、2023/8/31発売  
レタスクラブ公式サイト


【子育てに忙しく自分を後回しにしてしまうママ、年齢を理由に下着を選ぶことから遠ざかっていた老婦人など、それぞれのライフステージで体型や生活環境の変化へのとまどいやコンプレックスを抱える登場人物たちが、ぴったりの下着に出会うことで新たな一歩を踏み出す、女性の心と体に寄り添うオムニバスストーリー】

 

34歳、派遣社員の深津ケイ。派遣の契約満了間近の日々と7年付き合っているが「結婚」を言い出さない彼氏…。これから先もずっとこの生活が続くのかと悩んでいた彼女は、とある下着店で自分にぴったりの下着と出合い、新たな人生のステップを歩き出すことに。人生を変える「出会い」を通して主人公の成長を描く。

 

ツルリンゴスター/イラストレーター・漫画家。長男出産後、SNSで何気ない日常のふとした出来事や気持ちをマンガやイラストで綴る。著書に『いってらっしゃいのその後で』『君の心に火がついて』(KADOKAWA)がある。ほか、子育て情報メディア「KIDSNA STYLE」で「彼女はNOの翼を持っている」の連載や、書籍の挿絵などを執筆。関西在住で3人の子どもと夫、蛇ととかげ(以前に猫)と暮らしている。

 

 

何歳になっても自分らしく輝ける!

人生の“ときめき”を大切に

 

schwinn『はなものがたり』

KADOKAWA、最新刊3巻:2023/8/22発売

KADOKAWA公式サイト

©schwinn/KADOKAWA

美容に目覚めたおばあちゃん、自分の人生、本気で生きます!!

今日も大好きなお化粧で、大好きな自分になる――!

長年連れ添った夫を亡くした、はな代。独り身で化粧品専門店を営む芳子。まったく違う人生を歩んできた芳子と出会ったことで、今まで諦めてきた自分の好きなことのために、勇気を出したはな代は……。

 

【schwinnさんからママカレへのメッセージ】

「学ぶことで自分をさらに好きになる」、拙作のテーマのひとつです。

主人公・はな代さんが大学へ行ったのは60代半ば。自分の可能性を知ることで、自分をより慈しむことができるようになります。

手軽に学びのきっかけを得られる「ママカレ」、素敵な取り組みだと思います。

 

シュウイン/2019年よりイラストレーター・漫画家としての活動をはじめる。

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